キトサンを活用して健康生活を維持

膵癌・胃癌・大腸癌の分野

投稿日時:2011/10/05(水) 21:16

今年の米国臨床腫瘍学会の膵癌・胃癌・大腸癌の分野では、膵癌で期待できる
話がありました。一方、胃癌・大腸癌では、大規模臨床試験の発表はありましたが、
残念ながらネガティブな結果がほとんどでした。


 膵癌では、特にフランスCentre Alexis VautrinのThierry Conroy氏が発表した
フェーズ3試験であるProdige 4-ACCORD 11/0402試験の結果が驚きでした。
この試験は、転移性膵腺癌を対象にファーストライン治療として標準療法である
ゲムシタビンを投与する群とFOLFIRINOXレジメンを投与する群を比較したものです。


 FOLFIRINOXは、2週間を1サイクルとして、オキサリプラチン85mg/m2、ロイコボリン
400mg/m2、イリノテカン180mg/m2、5-FU 400mg/m2のボーラス投与、5-FU 2400mg/m2
の46時間持続点滴を行うレジメンでした。ゲムシタビンは1000mg/m2を最初の8週の
うち7週は毎週投与し、その後は4週のうち3週を毎週投与する方法で投与されました。
主要評価項目は全生存期間(OS)でした。FOLFIRINOX群、ゲムシタビン群にそれぞれ
171例が割り付けられました。




 本試験は中間解析でFOLFIRINOX群の有効性が確認されたため、登録中止になりまし
た。OS中央値はFOLFIRINOX群が11.1カ月(95%信頼区間:9-13.1)、ゲムシタビン群
は6.8カ月(95%信頼区間:5.5-7.6)となり、FOLFIRINOX群において大幅な生存期間
の延長が見られました。



 ゲムシタビン単独投与に対してこれだけ生存期間が大きく上回る結果が得られた
試験は初めてです。FOLFIRINOXの副作用に耐えられるような患者に対しては、今後
の標準療法としてもよいと考えられる成績でした。
この記事は外部ブログを参照しています。すべて見るには下のリンクをクリックしてください。

記事タイトル:膵癌・胃癌・大腸癌の分野

(ブログタイトル:キトサンを活用して健康生活を維持)

<< 2024年4月  >>

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

ブログテーマ