キトサンを活用して健康生活を維持 2012/8/20
2型糖尿病発症時に正常体重だった患者は死亡率が高い
投稿日時:2012/08/20(月) 15:31
過体重/肥満と比べ、全死因死亡リスクは約2倍
2型糖尿病患者の多くは、診断時点で
過体重または肥満になっているが、
一部に正常体重の人々が存在する。
米Northwestern 大学のMercedes R.
Carnethon氏らは、2型糖尿病の新規発症患者
を長期にわたって追跡したデータをプール解析し、
発症時点で正常体重だった患者の全死因死亡リスクは、
過体重/肥満だった患者の約2倍であることを明らかにした。
論文は、JAMA誌電子版に2012年8月8日に掲載された。
2型糖尿病で正常体重(BMI<25)の患者は、
体重は正常域にあるが実は脂肪が多い「痩せ肥満」
(metabolically obese)の代表と考えられている。
だが、それらの患者の死亡リスクを、
過体重または肥満の患者と比較した情報はなかった。
著者らは、2型糖尿病発症時の体重と
その後の死亡の関係を調べるために、
5件の長期的なコホート研究(Atherosclerosis Risk in
Communities study,1990~2006/Cardiovascular
Health Study,1992~2008/Coronary Artery Risk
Development in Young Adults,1987~2011/
Framingham Offspring Study,1979~2007/
Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis,2002~2011)
のデータをプール解析した。糖尿病歴や糖尿病に起因
する体重の変化の影響を最小化するために、
ベースラインでは糖尿病ではなく、
追跡中に糖尿病を発症した患者を対象に選んだ。
40歳超の男女で、追跡期間中に空腹時血糖値が
126mg/dL以上になった、または新たに糖尿病治
療薬の使用を開始した人々を新規発症患者とし、
さらに発症時のBMIが記録されていた計2625人
(50%が女性)を選出した。それらの患者は2万7125人
-年の追跡が行われていた。
共変数として、発症時の人口統計学的要因、
健康関連行動要因、臨床要因などに関する情報を収集した。
主要アウトカム評価指標は、全死因死亡、
心血管死亡、非心血管死亡に設定した。
糖尿病発症時のBMIに基づいて、患者を、
正常体重(18.5≦BMI<25)または過体重/
肥満(BMI≧25)に層別化した。5件の研究の
それぞれにおいて、発症時に正常体重だった
患者の割合は9~21%で、全体では11.2%になった。
追跡期間中に449人が死亡していた(1万人-年当たり165.5)。
うち178人が心血管死亡(1万人-年当たり66.1)で、
253人は非心血管死亡だった(1万人-年当たり99.0)。
18人については死因が明らかにならなかった。
プール解析したところ、全死因死亡率、
心血管死亡率、非心血管死亡率はいずれも、
過体重/肥満群に比べ正常体重群で高かった。
正常体重群の1万人-年当たりの死亡率はそれぞれ
284.8、99.8、198.1で、過体重/肥満群では
152.1、67.8、87.9。
年齢、人種、学歴、腹囲、総コレステロール値、
HDL-C値、収縮期血圧、喫煙歴で調整して、
過体重/肥満群と比較した正常体重群の死亡の
ハザード比を求めたところ、全死因死亡が2.08
(95%信頼区間1.52-2.85)、非血管死亡は2.32(1.55-3.48)
と有意な値を示した。心血管死亡のハザード比は1.52(0.89-2.58)
で、リスク上昇は有意にならなかった。心血管死亡のハザード
比が有意な値にならないという意外な結果について、
著者らは、イベント発生件数が少なく、
検出力が不足していたからではないか
との考えを示している。
糖尿病発症時に正常体重だった患者は、
肥満または過体重だった患者に比べ、
その後の死亡リスクが高いことが明らかになった。
なぜこうした現象が見られるのかは不明だが、著者らは、
「先に行われた研究は、発症時に過体重または
肥満の患者と正常体重の患者では、
遺伝的な背景が異なることを示唆している」としている。
その上で、「今後は、正常体重群と過体重/
肥満群について、炎症レベル、脂肪組織の分布、
アテローム性動脈硬化の進行度、膵臓β細胞の機能といった、
死亡リスクに関係する可能性がある要因の比較に加えて、
遺伝的な差異も分析する必要があるだろう」と述べている。
2型糖尿病患者の多くは、診断時点で
過体重または肥満になっているが、
一部に正常体重の人々が存在する。
米Northwestern 大学のMercedes R.
Carnethon氏らは、2型糖尿病の新規発症患者
を長期にわたって追跡したデータをプール解析し、
発症時点で正常体重だった患者の全死因死亡リスクは、
過体重/肥満だった患者の約2倍であることを明らかにした。
論文は、JAMA誌電子版に2012年8月8日に掲載された。
2型糖尿病で正常体重(BMI<25)の患者は、
体重は正常域にあるが実は脂肪が多い「痩せ肥満」
(metabolically obese)の代表と考えられている。
だが、それらの患者の死亡リスクを、
過体重または肥満の患者と比較した情報はなかった。
著者らは、2型糖尿病発症時の体重と
その後の死亡の関係を調べるために、
5件の長期的なコホート研究(Atherosclerosis Risk in
Communities study,1990~2006/Cardiovascular
Health Study,1992~2008/Coronary Artery Risk
Development in Young Adults,1987~2011/
Framingham Offspring Study,1979~2007/
Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis,2002~2011)
のデータをプール解析した。糖尿病歴や糖尿病に起因
する体重の変化の影響を最小化するために、
ベースラインでは糖尿病ではなく、
追跡中に糖尿病を発症した患者を対象に選んだ。
40歳超の男女で、追跡期間中に空腹時血糖値が
126mg/dL以上になった、または新たに糖尿病治
療薬の使用を開始した人々を新規発症患者とし、
さらに発症時のBMIが記録されていた計2625人
(50%が女性)を選出した。それらの患者は2万7125人
-年の追跡が行われていた。
共変数として、発症時の人口統計学的要因、
健康関連行動要因、臨床要因などに関する情報を収集した。
主要アウトカム評価指標は、全死因死亡、
心血管死亡、非心血管死亡に設定した。
糖尿病発症時のBMIに基づいて、患者を、
正常体重(18.5≦BMI<25)または過体重/
肥満(BMI≧25)に層別化した。5件の研究の
それぞれにおいて、発症時に正常体重だった
患者の割合は9~21%で、全体では11.2%になった。
追跡期間中に449人が死亡していた(1万人-年当たり165.5)。
うち178人が心血管死亡(1万人-年当たり66.1)で、
253人は非心血管死亡だった(1万人-年当たり99.0)。
18人については死因が明らかにならなかった。
プール解析したところ、全死因死亡率、
心血管死亡率、非心血管死亡率はいずれも、
過体重/肥満群に比べ正常体重群で高かった。
正常体重群の1万人-年当たりの死亡率はそれぞれ
284.8、99.8、198.1で、過体重/肥満群では
152.1、67.8、87.9。
年齢、人種、学歴、腹囲、総コレステロール値、
HDL-C値、収縮期血圧、喫煙歴で調整して、
過体重/肥満群と比較した正常体重群の死亡の
ハザード比を求めたところ、全死因死亡が2.08
(95%信頼区間1.52-2.85)、非血管死亡は2.32(1.55-3.48)
と有意な値を示した。心血管死亡のハザード比は1.52(0.89-2.58)
で、リスク上昇は有意にならなかった。心血管死亡のハザード
比が有意な値にならないという意外な結果について、
著者らは、イベント発生件数が少なく、
検出力が不足していたからではないか
との考えを示している。
糖尿病発症時に正常体重だった患者は、
肥満または過体重だった患者に比べ、
その後の死亡リスクが高いことが明らかになった。
なぜこうした現象が見られるのかは不明だが、著者らは、
「先に行われた研究は、発症時に過体重または
肥満の患者と正常体重の患者では、
遺伝的な背景が異なることを示唆している」としている。
その上で、「今後は、正常体重群と過体重/
肥満群について、炎症レベル、脂肪組織の分布、
アテローム性動脈硬化の進行度、膵臓β細胞の機能といった、
死亡リスクに関係する可能性がある要因の比較に加えて、
遺伝的な差異も分析する必要があるだろう」と述べている。
FDAが急性リンパ性白血病にビンクリスチン・リポソーム注射剤Marqiboを承認
投稿日時:2012/08/20(月) 15:22
米食品医薬品局(FDA)は8月9日、
フィラデルフィア染色体陰性(Ph-)
急性リンパ性白血病(ALL)の治療薬
として、ビンクリスチンのリポソーム製剤
である「Marqibo」を承認したと発表した。
Marqiboは、標準的な治療で2回以上再発
した患者もしくは2レジメン以上の治療後
に増悪した患者に対して認可された。
なおMarqiboはオーファンドラッグ
に指定されており、迅速承認
プログラムの下で承認された。
Marqiboの有効性は、標準治療で2回以上再発し、
また前治療で90日以上の効果が続いた成人Ph- ALL患者を対象に、
Marqiboを単剤投与した臨床試験で検討された。
この試験には65人が登録され、このうち10人
(15.4%)はCR(完全寛解)もしく
はCRi(骨髄では完全寛解だが、血球数は
回復していない状態)に達した。
CR/CRi患者の寛解期間中央値は28日
初回イベント(再発、死亡、次の治療への移行)
までの期間中央値は56日であった。
安全性については、計83人を対象とした
2つの単群試験で検討された。発熱を伴う
白血球減少、血圧低下、呼吸困難、
心停止などの重篤な有害事象は76%の患者
に見られた。主な副作用は便秘、悪心、
血球数減少、発熱、神経障害、疲労、下痢、食欲低下、不眠だった。
Marqiboの投与は、髄液注射など静脈注射以外
の投与法は致死的であることから、必ず静脈注射
することが、添付文書に記載される。またMarqiboは
ビンクリスチン単剤投与とは異なる用量が推奨されており、
過剰投与を防ぐため、投与前には薬剤名と用量を
確かめることも添付文書に明記される。
フィラデルフィア染色体陰性(Ph-)
急性リンパ性白血病(ALL)の治療薬
として、ビンクリスチンのリポソーム製剤
である「Marqibo」を承認したと発表した。
Marqiboは、標準的な治療で2回以上再発
した患者もしくは2レジメン以上の治療後
に増悪した患者に対して認可された。
なおMarqiboはオーファンドラッグ
に指定されており、迅速承認
プログラムの下で承認された。
Marqiboの有効性は、標準治療で2回以上再発し、
また前治療で90日以上の効果が続いた成人Ph- ALL患者を対象に、
Marqiboを単剤投与した臨床試験で検討された。
この試験には65人が登録され、このうち10人
(15.4%)はCR(完全寛解)もしく
はCRi(骨髄では完全寛解だが、血球数は
回復していない状態)に達した。
CR/CRi患者の寛解期間中央値は28日
初回イベント(再発、死亡、次の治療への移行)
までの期間中央値は56日であった。
安全性については、計83人を対象とした
2つの単群試験で検討された。発熱を伴う
白血球減少、血圧低下、呼吸困難、
心停止などの重篤な有害事象は76%の患者
に見られた。主な副作用は便秘、悪心、
血球数減少、発熱、神経障害、疲労、下痢、食欲低下、不眠だった。
Marqiboの投与は、髄液注射など静脈注射以外
の投与法は致死的であることから、必ず静脈注射
することが、添付文書に記載される。またMarqiboは
ビンクリスチン単剤投与とは異なる用量が推奨されており、
過剰投与を防ぐため、投与前には薬剤名と用量を
確かめることも添付文書に明記される。
骨環境の改善が転位・再発を抑制する
投稿日時:2012/08/20(月) 15:18
今回のASCOでは、閉経後早期乳癌の
術後補助療法としてアロマターゼ阻害薬の
投与を受けた患者において、骨粗鬆症の治療
を受けていたと報告した患者は乳癌の再発率
が低いという解析結果が発表されました。
実際の骨粗鬆症の有無に関わらず、
骨粗鬆症の治療を受けた患者では、
無イベント生存期間(EFS)、
無遠隔再発生存期間(DDFS)の
有意な改善が認められました。
ステロイド型のアロマターゼ阻害薬
であるエキセメスタンと、非ステロイド型
アロマターゼ阻害薬アナストロゾールを5
年間投与し、有効性と副作用を比較した
NCIC CTG MA.27試験の、サブ解析の結果です。
エストロゲンの枯渇によって出現する副作用
には様々なものがありますが、アロマターゼ
阻害薬に特徴的な副作用として、骨代謝に及ぼ
す影響が挙げられます。この試験では、2剤間の
再発抑制効果に差はありませんでしたが、
エキセメスタン群で骨粗鬆症の頻度が少ない
傾向にあったことが、2010年のサンアントニオ
乳癌シンポジウムで報告されています。
一方、骨粗鬆症というのは骨代謝回転が
高い状態であり、前臨床では癌が骨転移し
やすい状態であることが証明されています。
骨粗鬆症を予防・治療することは、
癌の転移を予防する可能性もあるわけです。
術後補助療法としてアロマターゼ阻害薬の
投与を受けた患者において、骨粗鬆症の治療
を受けていたと報告した患者は乳癌の再発率
が低いという解析結果が発表されました。
実際の骨粗鬆症の有無に関わらず、
骨粗鬆症の治療を受けた患者では、
無イベント生存期間(EFS)、
無遠隔再発生存期間(DDFS)の
有意な改善が認められました。
ステロイド型のアロマターゼ阻害薬
であるエキセメスタンと、非ステロイド型
アロマターゼ阻害薬アナストロゾールを5
年間投与し、有効性と副作用を比較した
NCIC CTG MA.27試験の、サブ解析の結果です。
エストロゲンの枯渇によって出現する副作用
には様々なものがありますが、アロマターゼ
阻害薬に特徴的な副作用として、骨代謝に及ぼ
す影響が挙げられます。この試験では、2剤間の
再発抑制効果に差はありませんでしたが、
エキセメスタン群で骨粗鬆症の頻度が少ない
傾向にあったことが、2010年のサンアントニオ
乳癌シンポジウムで報告されています。
一方、骨粗鬆症というのは骨代謝回転が
高い状態であり、前臨床では癌が骨転移し
やすい状態であることが証明されています。
骨粗鬆症を予防・治療することは、
癌の転移を予防する可能性もあるわけです。
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