社長BLOG

人間の免疫システム

投稿日時:2008/11/03(月) 10:35

人間の免疫システムは、リンパ球やマクロファージといった「白血球」と呼ばれる細胞からなりったっています。
白血球は血管の中で循環し、常に不審な侵略者がいないか監視しています。人体に進入した病原体に会うと、白血球は血液中の仲間を呼び集め、一斉に病原体に攻撃をしかけます。


ゾウリムシからヒトまでもっている「自然免疫」
自然免疫は、自分の細胞を認識して、自分の細胞とちがう細胞を無差別に攻撃できるシステムです。
病原体などの侵略者に対して、いち早く対応するのがこの自然免疫です。

ガンやヒト免疫不全ウィルス(HIV)などの病原菌は、この自然免疫では対抗することができません。一度でも自然免疫の防御体制を突破されると、自分でその病原体を見つけることできなくなり、病原体はすごい勢いで増殖していくのです。


自然免疫が危機のときは、「獲得免疫」が機能する
自然免疫が病原体との戦いに敗れそうになると、獲得免疫が活躍するのです。
獲得免疫で最も活躍するのが、「抗体」と呼ばれるたんぱく質の分子です。病原体に感染すると、抗体が血液中にあらわれます

        「抗体」のすぐれた働き

・抗体はあらゆる侵略者を認識することができる。
・1度出会った侵略者に対して、特異的な攻撃をしかけることができる。
・1度出会った侵略者が次に進入してきたとき、ただちに攻撃を加えることができる。

しかし獲得免疫は、自己と非自己の区別をうまくつけることができません。そのため、時には自分の細胞を侵入者と間違えて、攻撃することもあります。
現在わかっている病気で、慢性関節リウマチやインスリン依存性糖尿病などが獲得免疫のエラーによって引き起こされます。


このような事態がおきないよう、自己細胞を攻撃する原因は選び出され、取り除かれます。また自己と非自己の認識ができる自然免疫からの攻撃合図がない場合は、獲得免疫が攻撃をすることはありません。

  名 称 役  割




系 T細胞 B細胞に抗体を生産させるために指令を出すヘルパーT細胞。
ウイルス進入時には、キラーT細胞として感染細胞として、感染細胞にとりついてその細胞を殺す働くがある。
B細胞 主にバクテリア(病原菌)が体内に侵入したとき、T細胞の指令をうけて、抗体をつくりだし病原菌と攻撃をしかける。
  NKT細胞 自然免疫系か獲得免疫系か分類されない中間の存在。T細胞受容体とNK細胞受容体の両方を持つ。ガン細胞の抑制や殺傷、アレルギー抑制などに深く関与していると考えられている。



疫系 マクロファージ 細菌などの異物が体内に侵入したとき、その異物を体内に取り込み、異物の情報を収集する。また食細胞として敵を食べて破壊する。
NK細胞 リンパ系の白血球で、T細胞とのB細胞とも異なる受容体をもっている。ガン細胞の監視や攻撃を行う細胞。

 

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